「――もっと、欲しい…」

ああ、もはや中毒だ。

でも、あなたなしでは生きられないのもまた事実である。

「――春海が欲しい…。

――もっと、欲しい…」

春海は私の全てだから。

春海は私の世界だから。

どんなことをされても、私には春海しかいらないから。

「――聖…」

名前を呼ぶその声も、私のもの。

私を沈めて。

もっと沈めて。

脱け出せなくなるくらいに。

溺れて死んでしまうくらいに。

春海のその手で、私を沈めて。