僕たちの間に沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは、
「――かわいそうですね」

僕からだった。

3人は、驚いたように目を見開いた。

僕の口から出てきた言葉に、予想していなかったのだろう。

「あなたたちは何も思わなかったんですか?」

僕は話を続けた。

「自分たちが望んだ相手じゃなかったから殺すことを決意した。

その中に、父の気持ちはあったんですか?

息子である僕の気持ちはあったんですか?

何より、罪の意識はなかったんですか?」

3人は目を見開いているだけで、何も言わない。