気に入らない。

母親じゃない。

僕は反抗した。

義母が作った食事をひっくり返したり、義母が大切にしていたガラスの人形を壊したりと、とにかく義母に反抗した。

「お母さんじゃない!

お母さんじゃないとヤだ!」

泣きながらそう叫んだ僕を、義母は手をあげることもしない。

ただ困って、戸惑いながら僕を見ているだけだった。

父親はそんな僕をどうすることもできず、結果離婚することになってまった。

その後も、父親はたびたび大おばたちに勧められて見合いをしては再婚したものの、僕のせいで相手と離婚した。

大おばたちもそんな僕に、頭を抱えることしかできなかった。