春海の全ても、みんな私のもの。

「――春海…」

春海の肩を、抱きしめた。

春海の頭をあげさせると、私と見つめあった。

また、自分から唇に触れた。

今度は深く深く、私を埋めるように。

私の全てを、春海に捧げるように。

「――ッ、んっ…」

ピシャッと、水音が聞こえた。

頭の中がぼんやりとし始める。

それでも、私は春海と唇を重ねた。

もういっそのこと、このまま死ねたらいいのに。

春海と一緒に、このまま死にたい。