話し終えると、私は春海を見つめた。

春海の表情は、固まっていた。

もう愛してもらえない覚悟で、春海に私の過去を話した。

ずっとずっと、封印してきた私の過去。

それを、初めて春海に話した。

春海は黙って聞いてくれた。

けど、何も言ってくれない。

嫌われたと思った。

愛してもらえないと思った。

何もしてくれない。

キスしてくれることも。

触れてくれることも。

もう、何もしてくれない。