肉体的にも、精神的にも、母によって私はボロボロになって行く。

願っても願っても、期待は壊される。

治るどころか、母はエスカレートして行く。

「――もう嫌だ…」

ボロボロになる躰が汚かった。

それよりも、耐えることができなかった。

躰も心も、悲鳴をあげていた。

もう嫌だ。

耐えきれない。

これ以上、耐えることができない。

できなくて、逃げた。

家を飛び出した。

それが、クリスマスイブの日だった。

 * * *