恥ずかしいとか、そんな感情はもうどこにもなかった。

今は春海に触れて欲しい。

触れて欲しくて、仕方がない。

愛しい人に、触れて欲しい。

この気持ちを、“春海”で満たして欲しい。

「――春海、きて…」

あなたしかいらないから。

あなたしか、私を満たすことができないから。

「よくできました」

「――ッ…!」

その瞬間、私は春海の躰にしがみついた。

満たされる私の心。

刻まれる私の躰。

春海がくれる愛に、全て満たされる。