その翌日の昼、とあるホテルのカフェで僕は待っていた。

「春海さんからお話だなんて珍しいわ」

柔らかく笑った後、その人は僕の前に座った。

僕は何も言うことなく、その人――奈津子おば様を見つめた。

「お話となると、考え直してくれたって言うことかしら?」

フフッと笑った後、奈津子おば様は僕を見つめた。

僕は唇を開くと、
「――僕がそのような件で、あなたをお呼びしたと思っているのですか?」

そう言った瞬間、奈津子おば様は表情を失くした。

「では…?」