【斎斗Side】




普段、ほとんど会わない妹が今ま母さんと同じ顔をして目の前に立ってる。




なんだよ、この状況…?
俺ら振りじゃん…?




桐葉は多分混乱中で、聖はもう声が出ないらしい。

残ってるのは俺だけ…
何とかして、脱出しねぇと……




「椎奈、この二人に女の子のお客様が来たの」
「へぇ、それで?」
「それでね、ちょっと今、お仕置きでもしようかと思って」
「それは、面白いね。私もまぁーざろ♪」




なんだよ、こいつら…
まじ、なんだよ…




その時、椎奈に腕を握られた。




「ママを殺す気なの? 離してよ、部外者」
「殺せるんなら今頃やってるって」
「じゃあ、この手はなんなの?」





思いっきり腕を握られる。

痛い。




「や、めろっ!」
「あんたが、悪いのよっ! ママに触らないでっ!!」
「どう考え立って、俺は悪くねぇよ!!」




このまんまじゃ、腕の骨折られる…!←えっ?!