「なっちゃん!何言ってるのっ」
青ざめた理奈の顔。
まるで何かに怯えているかのよう…。
「だってこいつ、理奈にブスって言った。理奈はブスなんかじゃないのに」
清々しくそう言った私に
「テメェ、俺を誰だか知っててそんな口を聞いてんのか?ああ?」
赤メッシュ野郎がさっきよりも大きな声をだして怒鳴りつけてきた。
俺が誰だか知っててそんな口を聞いてんのか?だって
やだねぇ今の若いものは。
そんなことで脅そうなんて甘いね。
「知らねー」
私は赤メッシュ野郎にそう言い放し、理奈の腕を掴んで帰ろうとした。
…けど
「テメーっ女だからって逃れると思うなよ?俺は女が大嫌いなんだ」
と怒鳴りながら赤メッシュ野郎は拳を握り締めながら近づいてきた。
これはまさか…
殴られる!?