「俺ら班のことでもう少し決めることあんだわ」

と私が焦って話せないでいると

桃井稜祐が勝手に喋りだす。


「そっかー、じゃあまた明日一緒帰ろ!」

とあっという間に茜ちゃんは

美奈ちゃんと紗依ちゃんの元に行ってしまい、

「ばいばーい!」

「ばいばい、香乃子」

「香乃子ちゃん、また明日ねー」

なんて3人とも教室を出ていってしまった。


「え、あ、うん」


やっぱり自分を偽っている感覚を

3人が行ってしまってから感じた。


それが伝わってしまったのか

「ふーん、香乃子ちゃんて

あいつらに毒舌な性格隠してんだ」

なんて言われて

イラッとくる

「あのねぇ!」

と叫んでしまい、

しまった、誰かに聞かれる!?

なんて思ったけど、それは大丈夫で、

なんと教室にはもう

私たち2人しか残ってなかった。