「なっ!えっ……?」
びっくりしてうまく声が出せない私に、桃井稜佑は続けた。
「いや、なんか人影が見えたから誰かなぁ。
……と思ったら、山田さん。
こんな所で何してんの?」
嘘、聞いてた事がバレてたなんて。
恥ずかしい……。
そして、私の名前を知っていたという驚きで、
まだうまく声が出せない私。
そんな私を見て、何が嬉しかったのか、
桃井稜佑はニコーっと笑うと、
私の両肩にそれぞれ手をのせ、顔を近づけた。
「……何?俺の事好きなの?」
――はっ?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…