「じゃあ先ず『1』を引いたグループー!」
男子の学級委員がそう声を上げると
2人の男女の手がすっと上がった。
「えー、1班は片岡くんと斉藤さんのところね」
女子の学級委員はそう言うと
黒板のさっき各自が名前を書いていた
かたまり同士を線で結んだ。
……なるほど。
こうやって決めるのか。
そして次の2班も組まれ、
次は私たち『3』の紙をもつ人たちが呼ばれる。
男子がどうとかには興味がないけど、
なんかこうやって呼ばれたりするのって緊張するなぁ。
「次だねっ!」
と茜ちゃんも楽しそうにそわそわしてる。
「うん」
と相槌を打った時に
目の端にアイツがうつって
なんだかそわそわしてるように見えたのは、
きっと気のせい――
「次ー、『3』を引いたグループ!」
「はい!!」
今まで誰も声なんか出してないのに
初めて学級委員の声に反応した人に
みんなは笑い出す。
さっきまで一緒に班を組んでもらえなかった
女々しい奴らまで笑ってるから、
さっきまでの確執どうしたー、
なんて思いながら、
やっぱアイツのそういうところすごいなぁ。
とか考えてたけど、
「えーと、3班は立川さんたちと桃井くんたちだね」
と学級委員がいって、
私は膝から崩れ落ちそうなくらい
ショックを受けた。
まさかの同じ班!!