「私たちが関係してるっていうのも

かなり収まってきたし、

私たちでフォローできることはしたいよね!」


美奈が明るく意気込んで、私たちはそれに頷く。


実際麗佳さんと話し、直接関わったのは私だけ。

だから、みんなにはもし稜祐に野次馬が押し寄せたとき、

出来たらフォローしてもらいたい。


なんて、わがままだけど……。


「生徒たちの興奮の熱もなんだかんだもう冷めてきたしさ。

香乃子が桃井くんにお帰りって言ってあげなよ!」


茜が手で拳を作って、

胸の前でぐっと力を入れる。


「そうそう!

自分の気持ちも、見つけたんでしょ?」


美奈に背中を叩かれ、

びっくりすると

紗依がそれにふふっと優しく笑った。


うん、そうだよね。


「周りが稜佑に対して薄情だとか、

私たちの気持ちに関係ないよね!

ただアイツが戻ってきたことを喜びたい。

きっと反省してるだろうし、

いつもと変わらず接したい!」


4人でそう意気込んで、

駅のホームで別れる。


明日、稜佑に会える。

またいつもの笑顔が見れるといいな。