「それとさ気になったんだけど……
香乃子、水野くんと何かあった?」
茜が控えめに聞いてくる。
この間、助けてもらったところに会っちゃったもんね。
「実は、告白された」
「えっっ!」
「水野くんから?」
驚く茜と美奈に私は頷く。
「すぐに返事はなくていい、
稜祐が私の隣にいないなら
自分は離れないからって……」
そうだ、
この事もはっきりさせないといけない。
そう思って手に力を入れた。
それに気づいてくれたのか、
美奈がそっと私の肩に手を置いた。
「ゆっくりひとつずつ、ね」
その言葉で変に張り詰めた緊張が解ける。
先ずは――