少し稜佑の声のトーンが下がったかと思えば、


「この子めっちゃ毒舌ですよ、やめたほうがいいですよー」

なんて言ってけらけら笑い出した。


「ちょっと!!何言ってんの!!最悪!」

咄嗟に反応してしまい、


「え、そうなんだ……」

「マジかー……」


毒舌と言われた紹介を裏付けてしまったみたいだった。


「この子の毒舌に耐えれんのは俺だけなんで、

お呼びでないってよ、悪いね」

何故か勝手に話をつけ、

さらに私の受けの悪そうな印象をばら撒く始末。

稜佑、本当いつでも最低ってすごいよ。


「だから何言ってんの――……きゃあ!」


撤回しようとすると、

腕を口に回されて、

ほとんど力の入ってないラリアットのように引きづられはじめた。


私を呼んだ人たちを見ると、

決まりが悪そうに私たちを見ているだけだった。


うわ、私が毒舌だって絶対今ので広まっちゃって、

来年クラス替えしたときにはもうみんな

私に近づかないかもしれないっっ!


「はい、害虫駆除完了っ!」

やっと腕が離れたかと思うと、

私たちのいつもの昼食の席に。