みんなでお茶をした帰り、
その週末から始まるゴールデンウィークに
研修に向けてこのメンバーで一緒に買い物に行く約束をした。
そんな楽しかった連休を挟んで
少し久々に学校へ行き平和に過ごす。
あれからLHRの時間が時間割になく、
研修について何かまた話し合うために
班で集まったのは
前回の話し合いから1週間半ぶりだった。
「研修来週だねー!楽しみー」
上機嫌に振る舞うのは美奈ちゃんで、
この間からずっと
どうしたら茜ちゃんと伊東くんを近づけさせることが出来るかを
当の茜ちゃん本人も交えて話している彼女はとても楽しそうで
実際伊東くんも入るこういった話し合いの場で1番にこにこしてるのは
当事者の茜ちゃんではなく、美奈ちゃんだ。
「今日は確認な。当日の役割をもっかい言うからしおりに書いてくださいー」
なんかいつもより気力のなさそうな稜佑が
彼の手元のしおりをぱらぱらとめくりながら班員に指示を出す。
私もその指示に従ってしおりをめくると
『夕飯について☆』なんて
実行委員が手書きで作ったのだろう見出しと
初日の夕飯の炊事についての説明が載っていた。
「夕飯は王道にカレーだってさー。
その日泊まる研修施設の前に野外のかまど付き調理場があるらしい!
基本的に男子はかまどなー。
んで女子は調理。
持ってくるもんとかはないから大丈夫」