花をずっと眺めていた俺に、

「おはようございます、社長。どうかしましたか?」

「あぁ、おはよう。昨日まではあんな花はなかったなと思って」

「あっすみません。やっぱり変ですか?昨日見たときちょっと寂しいかなって思って飾ってみたんですけど・・・それなら」


だんだん声が小さくなる彼女に


「ごめん、そういう意味じゃないんだ。すごく綺麗だなって思ってさ。それに俺はそんな所まで気がつかなかったありがとう。この方がいいよ。そのままで、ね」

と、微笑みながらそういうと、彼女は小さく「そんな」と首を振って顔を赤らめた。