中学一年 冬

私は蓮と一つになった。


この行動は決して正しかったとは思っていない。

でも蓮が行ってしまう焦りと、
蓮と私が過ごした証を何かで残したかったから。


あまり気持ちよくはなかったけど、
大好きな蓮に抱かれるのはとても幸せだった。

そして私たちは引越しの日が来るまで、毎日のように会った。

遠距離恋愛になるまでたくさんの思い出を残しておきたかったから。

蓮が抱きしめてくれた時の暖かさ‥‥

蓮とキスした時のあの幸せな気持ち‥‥

蓮の事を一欠けらも忘れたくなかったから。