そんなことを話している間にも、


 バイクはどんどん街を通り抜けていき




 すぐにもとの場所へとたどり着いてしまった。





「はい、とうちゃーく


 …逃げないでね、空ちゃん」




 金髪がオートロックを解除しながらも、


 しっかり私の手首を掴む。




 思いのほか強い力に、


 鼻で笑ってしまいそうになった。