「危ないっしょ、こんなとこウロウロしてたら~



 ほら、もう夜だから変な輩いっぱいいるし」




 
 しゃべろうとしない私に





「…そこは、あんたが1番危ないでしょ、って


 つっこむ所なんだけどなぁ」





 それにも反応しない私に、金髪がむしゃくしゃしたように




「ほら、ヘルメット!


 俺の貸すから後ろ乗って、帰るよ?」





 強引に、かぶっていたヘルメットを受け取らせた。