指揮官の要請を受けた国防総省の判断は迅速だった。

僅か一時間で戦術核ミサイルの発射準備を整え、アサバスカに向けて発射。

かくしてその凄まじい核の威力によって、数百万のAOK群は、再生する事なく完全に殲滅させられる事となった。

歴史上二度目の人類とAOKの戦闘は、人類側に軍配が上がったのである。

…しかし、その代償もまた大きかった。

犠牲になった米軍兵士はおよそ3万人。

そしてこの核攻撃によりカナダの東半分が核に汚染された“死の大地”となったのだ。