「好きな女を前にして、舞い上がってる顔とか――…」


「…っ。
ひゃっ…
んんっ…」


乱暴気味に口の中をかきまぜられて、甘い声をあげるあたしを見下ろし、


「雫の反応を楽しんでる、心底デレた顔とか――…」


聡はあたしのおでこに頬に耳に首筋にキスをして


「まるっきりの初めてのときよりも緊張して震える手とか」


少し冷たくなった手をあたしの頬にあてた。


「こんなオレ、雫しか知らねぇよ」