えっと、でも、それって…


一番じゃないってことだよね?


“あの”聡だし。


わかりきってたことだけど…。


でも、やっぱり――…


一番がよかったなぁ。


そんなことを考えて、なんとなくシュンとしたあたしの髪をサラリと撫でて聡は言った。


「でも、こんなオレを知ってるのは雫だけだよ?」


「ん?」