するりと、気づかないうちにあたしのジャケットを脱がし、キスをしながら器用にシャツのボタンをはずしていく聡が――…


『やべっ。
緊張する』


――なんて。


どうしてそんなことを言うんだろう?と、不思議に思って聡を見上げると、


「バーカ、見んな」


聡は真っ赤な顔で唇をかみ締めながら起き上がり、制服のジャケットをバサっと脱ぎながら、こう言った。