「やっ…
でも…」


抵抗する間もなく、プチンとリボンをはずされて、


「でも!
ママに秘密にしたままなんて―…」


そう言ったあたしの口を、聡が塞ぐ。


「さっき、言ったろ?
ヒミツはないって」


あたしの口を塞ぐのを、聡は唇から指に移動させて、


「どーせ雫には言えないだろうから、さっき雫のお母さんにも報告しといたし?」


ニヤリと意地悪そうな笑みを落とす。