「それに、義理とはいえ、姐弟ってヤバくね?
禁断っぽくて」


「…はぁ?」


あのぉ…
もしもし?
聡くん?


もしかしてあんた――…


「ヒミツの恋だとか、なんだとか、散々言ってたのって――…」


「ん?」


「その“萌え”ってのが理由だったりなんかする?」


聡を指差す指も、口元も、ありえないくらいふるふる震える。