そのとたん、ケータイから漏れ聞こえる――…


「○△■…‘‘+*∵っ!!!」


意味不明の叫び声。


それをスルーするために、聡は耳に指をあて、片手でケータイを遠くにかざし


「ま、泣かしてたのはオレだけどね?」


あたしに向かってウインクをした。


「だから、雫に。
泣き虫は嫌いだって言ったんじゃね?
なんせ、昔の自分とダブるから」