「う―…
長年いい子の優等生だったのに。
これで不良の烙印を押されたよぉぉ。
聡のファンからネチネチいじめられるよぉぉ」


しゃがんだ状態で、しくしく、すすり泣くあたしの横で、


「バーカ。
んなもんよりも、いいもの手に入れただろうが」


聡があたしを抱き寄せ、頭をコツンと叩く。


「ん?
なに?」


涙のたまった目を聡に向けると――…


「もちろん、オレ」


こんな状況では笑えないセリフが落ちてきた。