「雫の彼氏のフリなんか、もうしなくてもいーから」


そう言うと、聡は大きく息を吸って――…


「バーカ。
ざまあみろ。
ついでに言うと、賭けもオレの勝ち!
だからもう、雫にちょっかい、かけんなよ」


中指を大きく突きたてた。


「このオレが。
おまえに泣き顔晒すわけねぇだろ。
おまえとは違うっつーの」