「敦とイチャつきやがったら、お仕置きするって――…さ?」


聡は手を組んでコキコキっと鳴らしたあと、制服の袖を肘に向かってまくりあげた。


「覚悟しろよ?」


そんなセリフを言う口元が――…


「たっぷりいじめてやるからな?」


いつにも増して意地悪そうに歪んでいて、


「な…な…なんで?
…って、いうか、あたしはなんにも悪くないし。
…って、いうか…
さっきの何!?
聡の…聡の方が悪いんじゃん。
か…賭け、とかさ?」


あたしはおどおどと後ずさりをした。