「あれ……? 私、寝てたんだ……」


頬をつたう、冷たい何かの感覚で目が覚めた。


あれから1年ちょっと経ったが私の傷が癒えることはなかった。

私の事だけ、記憶から消え去った雅哉さん。


その事実を知り、私は雅哉さんの目の前から姿を消した。