「こんにちはー……」


ドアを開けるとカウンターの中には初めて来たときも迎え入れてくれたあのマスター。

何回かここに通ううちにマスターともすっかり仲良くなっていた。


「こんにちは」


そう言うとマスターは真っ白なティーカップに黒い液体を注ぎだした。


「はい。コーヒー」


ありがとうございます。とマスターからそれを受け取り、口に運ぶ。