「雅哉さん、大学生なんですか!?」


結局何十分もこの場所にいる私はカウンター内の雅哉さんとお互いの事を話している。

大人っぽく見える雅哉さんが私の2こ上だと知り、思わず声をあげる。


「しかも超名門大学じゃないですか!」
「意外だった?」


そう言ってクスクス笑う雅哉さんはすごく楽しそうで。


「私の第一志望校だぁ……」


毎日10時間以上勉強したとしても私には手が届くか微妙な大学。

気づいたら私の口からはため息が漏れていた。