4人掛けのテーブル席が3つ。4それと脚の椅子が並べられたカウンター。

お世辞にも広いとは言えない店内だけれど、どこかほっとする。


「いらっしゃいませ」


60歳は過ぎているだろうか、白髪頭に丸いフレームの眼鏡をかけた男性がカウンターの中から私に笑顔を向けてくれた。