「今日チャリで大学行くから、ついでに送ってやるよ」




「えっいいの?」


って聞いた私に

今日は朝から講義だからな、と
いつもの優しい笑みをかけてくれた。







こーしちゃらんないっ!
準備しなきゃ!




急いでコテを温めて
髪にゆるいカールをかけて


薄く化粧して
最後にグロスをつけた。





「ほら、行くぞ?」


そう言って、私に自転車にまたがるよう促す悠ちゃん。





私が座るパイプの荷台には、座布団がしいてあった。





そんな悠ちゃんの優しさに朝から胸キュン。


「…ありがと、悠ちゃんっ。」




「ん。」



と少し照れた顔で短く返事した悠ちゃんにまたキュンとときめいた私は、重症かもしれない。