私はその低くて響く声に
なんとか目を覚ました。






「んん〜…悠ちゃん…?」





「おはよ。
お前ほんっと寝起き悪いよな」





悠ちゃんは、ボサボサな私の頭を撫でながらクスクスっと笑った。






「…朝は苦手なんだもん〜。」


私が目を擦っていると…





「未夢!いつまでも寝てないの!」



お母さんが階段の下から大声で叫んでいた。





ぎゃ。

あれはお母さんが本気できれちゃう直前の声だっ!