「やっぱお前最高だわ」


彼はタバコを
ふかしながら
こっちも見ず言った


黙ってさっさと
着替えるあたしに
彼は不機嫌そうに
タバコを吸いつづけた


「おい、どこ行くんだよ」


「予定あるから」


身なりを整え
バックを持ち
靴を履く


「男か?」


「気になる?」


「いや…」


「じゃ。」


がちゃ…

ドアを開けると
冷たい風が
身体を包んだ
上着のポケットに
手を突っ込み
歩き出す

本当は予定なんかない

だけど
彼と一緒に
居たくなかった

ヤッたのに…。

もう何年
愛のあるSex
してないんだろ

何も知らなかった
2年前…
それが最後かな
いや、分からない。


もう夕方だから
寒さが身体を
さしてきた


とりあえず
店に入ろう