そして男は、ルカを船へと連れて行く。

「これが船さ」

「これってー…」

ルカがみた船は…間違いなく海賊船。

「海賊…?」

「あぁ、俺はこの船の船長さ。あんたが言いなら、乗せてやってもかまわねぇぜ?」

ルカは、海賊船というのに戸惑いー…

「えっと…他にはー…」

「船ならそのへんにあるさ。けど、金かかるぜぇ?みたとこあんた、あんま持ってなさそうだしなぁ~。俺ならタダでいいんだけどな?」

男の言う通り、ルカはお金を持っていなかった。

今までは、ユウリがいてくれたからー…。

(どうしよう…。なんか怖いけどー…。仕方ないかな…)

「あの…お願いしますー…」

「喜んで」