「えっと…ここの街出た方がいいのかなー…」

ルカはそう思い、港へ向かう途中ー…

その時だった。

「お嬢ちゃん、ここの街の人か?」

ルカに声をかけた1人の男。

男の言葉に、首を振るルカ。

(この人に聞いてみようかなー…)

「あの…どうしたらこの街から出られますか?」

「あぁ?どうやったらって…」

男は何か思いついたのか、ルカに

「お嬢ちゃん、船をお探しで?」

「!…あるんですか?」

「あぁ、あるともー…」

男は、なにやら怪しげな笑みを浮かべた。

(こいつ、結構いい顔してるしな…。使えるかもな)