その時だった。
「あーあ。こりゃひでぇなー…」

ユウリの前に現れた、1人の男。

「誰ー…?」

ユウリの様子を見た男は、

「…坊主、名前は?」

「ユウリ…」

「ユウリか。…生きてぇなら俺んとこ来い。」

突然そう言われ、ユウリは戸惑うばかり。
「おじさん誰…?」
「おじさんじゃねぇっ、お兄さんだろうがっ」

ポカっと、軽く叩く男。