「なーに、アンタ、美雨にみとれてんの!」

という蘭の声にオレはハッとした。

「な、な…//」


オレはすぐに返せなかったが、ある1つのことを思いだし彼女に向き直った。



「えーっと…あの、花房さん…いや先輩?あ、の…昨日はボール、ありがとうございました…」



オレはとぎれとぎれにそう言った。


「ふふ、どういたしまして。あと、私のことは美雨でいーよっ」

「あ…。ハイ。」


-----呼べるわけねーじゃん。呼び捨てなんて…




その時、キーンコーンカーンコーンと授業のチャイムが鳴ってしまった。




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