いつの間にか、瞳は閉じられていて。
重なったのは、瞳じゃなかった。
・・・先生のくちびると、わたしのくちびる。
「んっ・・・・・・、」
う、わ。
どうしよう。どうしよう、せんせい。
うれしすぎてわたし、ドキドキしすぎて、死んじゃいそう。
・・・だいすきな先生に、ころされちゃいそう。
キスが、深くなる。
どうしたらいいかわかんなくて、戸惑ってる舌が、すくいとられる。
たぶん、きっと、オトナのキス。すくいとられて、転がされて。
・・・食べられちゃう、かも。
ふわふわした意識の中で、そんなことを思う。
でも、いいや。
柊先生になら、全部食べられちゃっても、いい。