バランスをくずして、かがむ姿勢になってしまった、わたし。
「・・・っ、」
ひっついたおでこ同士に、軽くめまいがした。
頭の中と、目の前に、チカチカ。星が散る。
「・・・せっかく、軽く受け流そうって決めてたのに」
「せん、せ・・・」
「アホか、お前。おれだってドキドキしたっつの。あー・・・もう、言うつもりなかったのに・・・」
どくん、どくん。
ひっついたおでこから、心臓の鼓動のリズム。
「いい大人が高校生に手ぇ出すとか、さすがにだめだろ・・・って、思ってたのに。なのに、止まらなくてキスしちまうし、今だって、結局、ガマン効かなくなってるし」
聞けるなんて思ってなかった、先生の本音。
「・・・なんでお前、そんな、俺の自制効かなくすんの」
「・・・っ、」