「〜っ、すきだから!?」
・・・言ってしまった。
言っちゃった。言っちゃったよ。
焦って顔を上げたら、そこには、びっくりしたような柊先生の顔。
「っ、好きじゃないんだ!?」
「・・・まだなにも言ってないだろ」
「〜じゃあどっち!?」
顔に熱がのぼって、目頭が、熱くなって。
多分こういう状態を、半泣きって言うんだろうな。
「ちゃんと好きって言ってよ・・・っ、」
ああ、わたし、どうしようもないな。
とつぜんこんなワガママ。柊先生、きっと困ってる。
「言ってよ・・・好きです、付き合ってください、って」
わかってるのに、どうしようもない。
「〜付き合うのすっとばして、そのまま結婚してください、って!!」