柊先生は、9つ年上の、近所のおにーちゃん。


ちっちゃい頃から、よくわたしの面倒をみてくれて、一緒に遊んでくれた。



そんなおにーちゃんはわたしの憧れで、わたしは、おにーちゃんが大好きで。



普通はお互い成長するうちに、だんだん離れていくものなのかもしれないけど・・・


わたしは変わることなく、柊おにーちゃんにべったりだった。



いつの間にか、わたしは高校生に。



・・・そしていつの間にか、柊おにーちゃんは医学部を卒業して、お医者さんになっていた。



たしかにおにーちゃんは、昔っから、頭がよかった。


テスト前にはよく泣きついて、勉強を教えてもらっていた記憶がある。