・・・



ふわふわしたまま一日がすぎて、いつの間にか、下校時間になっていた。



校門を出て、歩いて駅へ向かう。


眠気よりドキドキの方が強くて、金曜の夜から、ずっと寝不足がつづいてる。



そろそろクマがすごいから、今夜こそはちゃんと寝ないとなぁ・・・


そう、思っていたとき。



「わっ!?」



いきなり後ろから、パ、とクラクションを鳴らされて、飛び上がってしまった。



・・・ちゃんと道路のはし、歩いてるのに!!


むっとして振り返ったら、クラクションを鳴らした車の窓が、スーッとあいて。



「よっ!美景っち」

「石岡先生!!」



そこから顔を出したのは、石岡先生だった。



白衣じゃなくて、私服。


きちんと見えるはずのシャツだけれど、胸元がむだにあいていて、いつもよりよけいに、チャラく見える。