そう言ってせんせいは、わたしのおでこに、自分のおでこを、ごつんとぶつけました。
とても熱くて。
わたしはその熱さにびっくりして、うれしくて、はずかしくて、幸せすぎて、泣き出してしまいました。
すこしは、期待してもいいのでしょうか。
わたしにも、せんせいの真ん中あたりに、ちいさな爆弾を落とすことができるのだと、思い上がってもいいのでしょうか。
もう一度キスをして、ドキドキの病気をうつして、うつしかえされて。
今までの中で一番近くで見たせんせいの瞳は、いつもの優しい色のほかに、男のひとのなにかを含んでいました。
鼻先が触れあって、目を閉じる。
せんせいのくちびるが、もう一度わたしのくちびるに触れたとき。
・・・きっとわたしはもう、せんせい重度依存症中毒にかかっているのだと思うのです。