ひどい、先生。
変更になったことくらい言ってくれてもいいのに・・・!!
ひどいひどい。
柊先生のばか!!
わたしがかなりの確率で先生に会いにくるってわかってるはずなのに。
数学は苦手だけど、この確率はわかるよ。
・・・だって、百パーセントだもん。
「はは、すっげ残念そう。おれじゃ不服?ベンキョーでもなんでも教えたげるよ?」
「・・・・・・」
ひどい、というか、単純にショックだ。
けっこう。かなり。
・・・だってこんなの、柊先生はなーんにも、わたしのこと気にかけてませんってことじゃん。
遠回しに、フラれるのと同じじゃん・・・。
「なー、美景っちぃ」
「・・・・・・ハイ・・・」
「ちょうど今おれ暇だったんだよ。制服かわかすついでに、お茶でもどーですか」