「・・・そうやっていっつもおこちゃま扱いする」
「あれ?おこちゃまじゃねーの?」
「〜むかつく!!」
先生。わたしの気持ちは、もう、子どものときとは、ちがうんだよ。
いつからすり替わったのか、わからないけど。
この"好き"は、ちゃんと大人の"好き"なんだよ。
ねえ、だってちゃんと、ドキドキするもん。
・・・先生といると、心臓どころか体全部が、ドッキドッキ、うるさいんだもん。
「だいすき、柊せんせい」
先生の目を見て。
白衣のすそを握って。
真剣にそう言ったのに・・・
先生は目を丸くしたあと、また、フッて笑って。
わたしの頭を3回、ぽんぽんぽん、て撫でた。
「うん、わかったわかった」
「・・・・・・・・・」
「で?他にわかんないとこは?」
「・・・もう、いい。帰るっ!!」